2016年11月19日土曜日

きょういち君のおはなし

きょういち君は私が小学生の頃住んでいた近所の一つ年上の男の子。

小さい頃に患った小児麻痺のために軽い知的障害があった。

私はその頃「もーちゃん」と皆から呼ばれていたがきょういち君は「もーたん」としか呼べなかった。

そんなことは全然気にせず皆で笑って楽しく遊んでいた。

親が家を買った為となり町に引越し何年かきょういち君と会うことがなかった。


ある時、帷子川に架かる橋の上できょういち君とすれ違ったときがあった。

「きょういち君」と声をかけると、暗い顔で「おう。」と返事をしてくれた。

一緒に遊んでいた頃のように楽しくはない状況なのだなと思った。


今はどうしているのだろう・・・



辻村

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